Q&A:老猫の行動が最近、活発で落ち着きなくなってきました。|質問と獣医師による回答

年をとった飼い猫がある日びっくりするほど元気で活発になり、
突然の変化に驚いた飼い主さんから質問をいただきました。

以前の性格からは想像もつかないほどの変わりぶりで、
病気なのではないかと不安に感じているようです。

実際、このような症状がみられる病気などはあるのでしょうか?

獣医師の見解をご覧ください。

 

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質問:老猫が最近急に活発で神経質に。これは病気?

10歳になる飼い猫なのですが、最近やたらと活発に動き回るようになりました。
心なしか、神経質になったようにも感じています。

元気すぎるほど元気で、正直驚いています。

健康なら良いのですが、以前はおっとりとした性格だったのにとても不安です。

何かの病気なのでしょうか?

 

 

回答:甲状腺機能亢進症という病気の可能性があります

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Original update by : Petras Gagilas

 

高齢の猫で急に活発になった場合、可能性として一番高いのは
「甲状腺機能亢進症」というホルモンの病気です。

そもそも甲状腺は気管の横に左右1つずつあるもので、
サイロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)という2種類の甲状腺ホルモンが分泌されています。

甲状腺機能亢進症は片側、もしくは両側の甲状腺がなんらかの原因で過形成したり腫瘍化し、
ホルモンが過剰に産生・分泌されることでさまざまな症状を引き起こします。

不整脈や心筋症、身体の臓器へ影響を引き起こすこともあります。

 

この病気になると活動性の亢進以外にも

  • 食欲が旺盛なのに痩せてくる
  • 多飲多尿
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 被毛の変化
  • 虚弱

などの症状がみられます。

 

また、甲状腺ホルモンが大量に分泌される事により、新陳代謝などが乱れるなどの影響がでます。
結果として、血圧や心拍も高くなり、心臓や腎臓などの内臓にも負担がかかるようになるのです。

 

甲状腺機能亢進症はシニア猫に多くみられる病気です。

高齢での発症が多いため、痩せたり元気がなくなっているのは年のせいだと勘違いしてしまう場合もあるため注意が必要です。

また、活発になり食欲が増すため、むしろ老猫なのに最近元気がありすぎて困ってしまって・・・と言う飼い主さんも少なくありません。

そのため、まずは動物病院で血液検査を受けることをおすすめします。

 

甲状腺機能亢進症の主な治療法は?

この病気の治療法には外科療法と内科療法があります。

 

外科療法

片側もしくは両側の甲状腺を外科的に切除する

 

内科療法

抗甲状腺薬の服用やヨードを制限した療法食への食餌変更

 

ほとんどの場合で内科療法が選択されますが、
治療法については獣医師とよく相談してくださいね。

 

また、残念ながらこの病気は予防することはできません。
そのため、早期発見・早期治療がとても大切です。

思い当たる症状が少しでもあったら、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。

 

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