犬から血尿が!原因はストレス?
犬から血尿!原因はストレス?
そういった時ほど落ち着いた対応が必要です。
血尿が出た時は、日常の生活を見直さなければいけない場合や
早急に病院に連れて行かなければならない場合など、
症状によって対応が異なってきます。
ここでは、犬の血尿について纏めていきます。
目次
犬の血尿の原因は?
血尿が出る場合、何かしらの原因があるとは思いますが
その多くが、日頃、愛犬が食べている食事にあります。
●普段の食生活
犬には絶対に与えてはいけない食品があり、代表的なものは以下の通りです。
・ニラ
・らっきょう
・にんにく
・チョコレート・ココア
・ぶどう・レーズン
・アボガド
・アルコール類
絶対に愛犬には与えないようにしましょう。
人間にも犬にも生きていく上で欠かすことができないのが「食」です。
間違った知識で犬に食事を与えてしまうと、中毒を引き起こしたり、病気に繋がってしまいます。
上記した以外にも人間が食べる物をそのまま犬に与えるのは危険と考える獣医さんもいます。
人間の食べ物は犬にとってはカロリー過多であったり、塩分過多であることがほとんどなのです。
手作りで食事を与える場合も食材に細心の注意を払うと共に
調味料の分量なども重要になってきます。
犬の血尿の原因にも、この食べ物からの影響が少なからずあると知っておきましょう。
それでは血尿の原因を見ていきましょう。
●食中毒
上記したように、タマネギは犬にとってタブーです。
誤ってタマネギを食べてしまった場合、タマネギ中毒尿道炎で血尿を起こすことがあります。
赤血球が破壊され、貧血や血尿といった症状を引き起こしやすくなるのです。
また、チョコレートは死因ともなる最もタブーな食品です。
チョコレートを食べてしまった場合は様々な症状を引き起こしますが、その症状の一つに血尿が含まれます。
人間が当たり前に食べてるものだから、犬に食べさせても大丈夫だろうと
タマネギやチョコレートを与えてしまう人がいますが、絶対にやってはいけないことです。
●フィラリア
フィラリアは、心臓にフィラリアの成虫が寄生して発症する病気ですが、
急性症状や末期になると血尿が出やすくなります。
この場合は緊急の治療が必要となります。
●結石
腎臓や膀胱で作られた結石が、尿道器官、つまり腎臓を始めとして、尿管、尿道、膀胱など、
尿路にとどまってしまいます。
これをまとめて尿路結石とされていますが、排尿時の痛みが起きてきて、
血尿が起きやすい傾向が見られます。
●ストレス
ストレスが直接の引き金になる、というよりも、
膀胱炎をストレスが後押しする形になるというほうが正確かも知れません。
ストレスが悪影響を与え、細菌感染の膀胱炎を悪化させて、
血尿という形で出てしまうのです。
血の混じり具合や量が見極めの方法になりますから、
血尿が出たら病院に連れていくときのために、そのペットシーツを取っておきましょう。
治療法とその費用はいくらぐらい?
病気によって変わってきますが、まず結石や膀胱炎、フィラリアなど
原因を見極める検査をするため、その費用がかかってきます。
診察と検査によって差が出てきますが、1万円ほど見ていたほうがいいと思います。
・結石の場合
小さい結石なら投薬で済みますので、2~3万が平均といったところです。
ただ、手術が必要になると、10万から15万と見積もっておいた方がいいかも知れません。
・フィラリアの場合
軽度の場合は進行を遅らせる投薬となります。
月に数千円から数万単位を数年に渡り投薬し、フィラリア成虫を撲滅するまで続けることになります。
手術が必要なほどに進行している場合は、数万円から十数万が必要となります。
心臓に寄生した多数の成虫を駆除し、心肺への影響を元に戻す手術となります。
・食中毒の場合
食べてしまった物の内容と量によりますが、間に合えば胃洗浄などの治療を受けます。
チョコなどを食べてしまった場合は、様子を見るために1~2泊入院するケースが多いでしょう。
この入院費と、その間の投薬費用が病院によって異なりますので、
万単位ではあるものの、それほど高額な出費にはならないと思います。
・膀胱炎の場合
炎症を押さえ、細菌を殺す薬を処方されます。
これで治る場合が多く、血尿が止まり、採尿した結果、細菌感染が認められないと判断されれば完治となります。
結果、数千円の薬代と、採尿などの検査代数千円で済む場合が多いでしょう。
予防やケア方法はある?
結石や膀胱炎の場合、細菌感染が原因になりますから、
それを避けるよう、外陰部を清潔にケアしてあげて下さい。
また、排尿を我慢すると、膀胱炎になりやすくなります。
お散歩で排尿をする犬は多いので、定期的にお散歩に連れ出す配慮も必要です。
フィラリア予防は、毎年のフィラリア検査と、
規定時期月一回のフィラリア予防薬の投薬を決して怠らないことに限ります。
錠剤や粉が駄目な犬は、肉タイプで犬が喜ぶ予防薬もあります。
「薬をなかなか飲めなくて…」という場合は獣医さんと相談し、薬の形状を考えてみて下さい。
普段の食生活では、食中毒になるような餌、タマネギ入りの人間の食事やチョコを与えないように注意してください。また、犬が勝手にテーブルに上がって食べる事もあるので、犬がテーブルに上がらないように注意してください。
飼い主の食べ物には決して手を出さないという厳しい「しつけ」をしておくことも、
犬の安全のために必要です。
普段の食事で予防ケア
結石は尿中のミネラルとタンパク質が結合することでできてしまいます。
そしてミネラルやタンパク質の量は、食事の内容で大きく変わってきます。
適切な回数の尿が排泄されていれば、尿路内に細菌が侵入してもほとんどを体外へ排泄することができます。しかし、対外へ排出するミネラルが足りなければ細菌が体内で繁殖してしまいます。
その為、結石を防ぐ為には食事の内容と水分摂取量に注意をする必要があります。
食事のポイントとしては以下の3点があります。
・尿のphを調整するような食事にする
・水分をしっかりととる
尿を酸性にすることで結石ができにくくなると分かっています。
一方、シュウ酸カルシウムでは尿をアルカリ性にすることで結石ができにくくなります。
結石の種類に合わせて食事を変え、尿のphをコントロールする必要があるといえます。
水分を多めに与えることで、体内の水分の循環を良くします。
尿が濃くならないと同時に、尿路に侵入した細菌を体外へ排出する効果が期待できます。
膀胱炎の予防にも繋がるので、是非、実践してみてください。
実際にどんな食事が効果的?
・「尿石症管理用フード」を利用する
結石に効果的なのは一般に販売されている「尿石症管理用フード」を利用することです。
ドッグフードの中には、尿結石に対応したフード「尿石症管理用フード」というものがあります。
これはミネラルバランスを調整したフードです。
獣医師の指示を受けながら、パッケージに書かれている注意事項を守って利用してください。
フードを選ぶ際は、事前にどの種類の結石なのか獣医師の診断とアドバイスを受けるようにしてください。特に尿を酸性にした方がいいのか、アルカリ性にした方がいいのかは注意が必要です。
・手作りの療養食に切り替える
血尿などの病気を予防する為に手作り療養食に切り替える方法もあります。
薬を使った尿結石の治療中の場合は、担当の獣医師に相談した上で献立を決めていきましょう。
手作り療養食は人気が高まっていて、レシピ本なども出ていますが
知っておいてほしいのは、犬と人間では必要な成分が全く異なることです。
犬に必要な栄養に留意しないまま手作りフードを与えると
栄養失調やミネラル類欠乏症で命に関わることも考えられます。
主な違いは以下の通りです。
・カルシウムは人間の10倍必要
・塩分は人間の1/3以下
・野菜は少量で良い
手作りフードに切り替える場合は、しっかりと知識をつけた後にしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
尿に薄く色がついているだけの血尿から、尿全体が真っ赤になることもあり、
その原因となる病気も様々で、ストレスが引き金になる事もあります。
外陰部を清潔にすることや、食事に気を付けること、
必要な検査や病気の予防をしっかり続けることが、
血尿という症状を伴う病気の発症を防ぐ手立てとなります。
愛犬がいつまでも元気でいれるように、普段の生活から健康管理に留意してあげてください。


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