犬の咳は気管虚脱のせい?予防は出来る?
みなさんは“気管虚脱”という病気をご存知ですか?
気管が虚脱する病気・・・?
とちょっと想像しにくい病名かもしれませんね(^_^;)
あまり聞きなれない病名かもしれませんが、
実はそんなに珍しい病気ではありません。
そこでここでは知っておいて損はない
気管虚脱について詳しくみていきたいと思います(^^)/
まずは気管虚脱の原因からみていきましょう♪
犬の気管虚脱の原因は?
そもそも“気管虚脱”とはどのようなものかというと、
空気の通り道である気管が
なんらかの理由で変形して潰れてしまい、
うまく呼吸ができなくなってしまう病気のことをいいます。
気管虚脱のはっきりとした原因はまだわかっていませんが、
さまざまな要因が考えられています。
若齢での発症の場合、遺伝的要因が強く疑われます。
また、チワワやトイプードル、マルチーズなどの
犬種によくみられます。
・肥満
肥満になると気管虚脱のリスクがかなり高まります。
肥満になると気管の周りにも脂肪がついてしまい、
その脂肪が気管を圧迫することによって
気管が変形してしまいます。
また、肥満犬は心臓病のリスクが高いのですが、
心臓病になると咳が出るので気管の組織が弱くなることで
気管の変形を起こすともいわれています。
・老化
気管虚脱は7~8歳以降の中高齢犬に多くみられます。
気管自体も老朽化するため、
気管が変形しやすいといわれています。
また、これら以外にも呼吸器疾患や夏場の過呼吸によって
気管に負担がかかったりすることでも起こります。
では、気管虚脱になると
どのような症状がみられるようになるのでしょうか?
犬の気管虚脱の症状は?
犬の気管虚脱は
「ガーガー」
というアヒルの声のような呼吸音が最も特徴的な症状です。
気管は空気の通り道であるため、
気管が潰れてしまうとうまく呼吸をすることができません。
そのため、症状が進行すると舌が紫色になったり(チアノーゼ)、
呼吸困難を起こすこともあります。
ひどい場合には失神して倒れてしまうことすらあります。
あまり心配のいらない咳もあります!
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次は、気管虚脱になってしまった場合の
治療法についてみていきたいと思います。
犬の気管虚脱の治療法は?
気管虚脱になってしまった場合は
ほとんどの場合内科療法を行います。
咳止めなど内服薬を用いた内科療法を行い、
症状を軽くする対症療法が行われます。
それに加え、肥満犬の場合はダイエットを行ったり、
心臓病がある場合にはその治療を行ったりします。
また、内科療法に反応しない場合には外科療法、
つまり手術を行うこともあります。
しかし、気管虚脱を治す手術は非常に難易度が高いため
手術を受けられる病院は少なく、
また、手術のリスクが高いことから
あまり行われることはありません。
Original update by : Sheryl
では、気管虚脱は予防することはできるのでしょうか?
犬の気管虚脱の予防は?
遺伝や老化など、避けられないリスクもありますが、
リスクを少しでも減らすため、
肥満にならないよう体重管理をしっかり行うことが大切です。
また、心臓病や呼吸器疾患などの
早期発見・早期治療も非常に大切です。
一度潰れてしまった気管は元に戻すことができません。
肥満にならないよう健康管理をしっかり行い、
定期的な健康診断を受けて
病気の早期発見・早期治療に努めましょう(^^)/
まとめ
いかがでしたか?
気管虚脱はかなり特徴的な咳をするので、
覚えておいて損はないと思います(^^)
軽度の場合は軽い咳しか出ないこともあるので、
愛犬が咳をしているところを見かけたら
まずは動物病院で検査を受けることをおすすめします♪
少しでも早く病気を見つけてあげれば
愛犬の苦しみも軽減されます。
痛みや苦しみを訴えられない犬たちのためにも、
定期的な健康診断を行ってあげてくださいね(*^^)v


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