猫の餌の量と回数はどれくらい?時間はどれくらいあけるの?
人間と同じように1日3食という間隔で合っているのかな?
あなたは飼い猫に、どのようにエサを与えているでしょうか。
・いつでもエサが食べられるように、置きっぱなしにしている
猫のエサには年齢や状況によって量を変えたり、時には選ぶエサを変える必要があります。
また1日に与える回数にも変動があります。
ここでは猫のエサの量や回数について、様々なシチュエーションからまとめて行きたいと思います。
目次
一日に猫に与える餌の量と回数はどのくらい?
猫に与えるエサの量や回数は、猫の年齢によって変える必要があります。
基本的に守って欲しいのは以下の通りです。
「1日に必要な餌の量÷与える餌の回数=1回のご飯の量」
猫は一度にたくさん食べるというよりも、ちょこちょこ食べて小腹を満たす動物です。
基本的には1日に必要な摂取カロリーを4回~6回に分けて与えるのが良いとされています。
・1日3回→朝起きてすぐ、昼12時~2時頃、夜7時ころに与える
・1日4回→朝起きてすぐ、昼の12時頃、夕方4時頃、夜7時~8時頃に与える
あくまで一例ですが、回数によって適切な間隔をあけて与えるようにしましょう。
長時間食べない時間が続くとお腹が空いていたずらをしたり、おもちゃの誤飲などの危険性があります。
子猫に与える餌の量と回数は?
子猫の内は体が発達段階なので、大人の猫よりも栄養が必要です。
だからといって、一度のエサの量を増やすのは良くありません。
子猫は内臓が未発達なので、一度にたくさん食べることはできません。
ですから、1日に必要なカロリーを3回~4回に分けて与えましょう。
エサの量としては50グラム~55グラム程度です。
子猫の発育を助ける栄養価の高いキャットフードが望ましいです。
結果、健康的に体を成長させることができます。
成猫に与える餌の量と回数は?
1歳以降の成猫は、1日2回が適切な回数といわれています。
出掛ける前と帰宅後にエサの時間として与えるのが良いでしょう。
えさの量としては体重によって変わります。
・体重5キロまで…80グラム~100グラム
・体重7キロまで…120グラム~140グラム
あまり与え過ぎると肥満になるので、管理はしっかりと行いましょう。
子猫から買っている場合は、エサの回数が変わることに慣れてもらう必要があります。
完全に1日2回に切り替える前に、「3回の日」、「2回の日」を交互に決めることで、少しずつ慣らすのが良いでしょう。
老猫に与える餌の量と回数は?
猫は7歳~8歳になるとシニア猫の仲間入りとなります。
この時期になると若い時期に比べ内臓や歯、顎の機能に衰えが現れ始めます。
ですから、エサを与える回数を3回~4回に増やし更に一度の食事量を減らしてあげましょう。
その結果、猫に負担をかけず、健康を維持できるだけのエサを食べてもらうことができます。
この時期は食欲が落ちる猫も多いので、美味しいキャットフードを用意することも重要です。
高齢になればなるほど喉にエサを詰まらせたり、病気のリスクも上がります。
必ずお水を一緒に用意してあげましょう。
肥満猫に与える餌の量と回数は?
猫は細身でしなやかなイメージですが、中には肥満気味の猫もいますよね。
太った猫はカワイイですが、人間で言う成人病などの病気にかかりやすくなります。
ですから、適正体重に戻してやることが、健康で長生きの秘訣となります。
肥満猫の場合は1日の食事量は変えずに、それを小分けにして与えるようにします。
具体的には1日4回~5回に分けて与えると、脂肪になるのを防ぐことができます。
ドカ食いは太る原因といわれていますが、猫の世界でも同じなのです。
ポイントは「1日の食事量は変えない」ということです。
小分けにしてもトータルで与える量が増えてしまっては、更なる肥満を増長させてしまいます。
適切な量を与えるように注意しましょう。
去勢・避妊猫に与える餌の量と回数は?
去勢・避妊手術をすると、麻酔が抜けるまで絶食を指示されます。
絶食明けから徐々にエサを与えるということになりますが
猫によって最初からモリモリ食べる子もいれば、食欲が戻らない子もいます。
一般的には去勢・避妊後はエネルギー代謝量が減る傾向にあります。
ですから、手術前と同じ量を与えていると太ってしまう可能性があります。
カロリーは60~70キロカロリーに抑えるようにして、1日に2回~3回に分けて与えましょう。
食欲が戻り1日の量を食べられるようになったら、通常通りの朝と夜1日2回のエサに戻しましょう。
妊娠中の猫に与える餌の量と回数は?
妊娠中のメス猫は通常よりも2倍~4倍のエネルギーが必要です。
母猫は妊娠1週目から少しずつ体重が増え始めて、出産まで続きます。
体重1キロについて140~300キロカロリーの栄養が必要になるので
4キロの猫であれば、560~1200キロカロリーの栄養が必要になるということです。
妊娠中は普段の栄養に加えて、より良質なたんぱく質やカルシウムやビタミンなどが必要になります。
さらに妊娠中は大きくなったお腹に圧迫されて、一度に食べられる量が減ります。
猫の様子を見ながら同じ量のエサを3回~5回に分けて与えるなど調整をしていきましょう。
授乳中の猫に与える餌の量と回数は?
出産を終えて、授乳中の猫は授乳する子猫の数と成長に合わせて栄養が必要です。
妊娠中と同様に母猫には通常の2倍~3倍のカロリーが必要となります。
そのため授乳期の母猫は、常にフードが食べられる状態にします。
また、十分な母乳を産生するためには、水分の補給も重要です。
特に水を飲みたがらない寒い時期にあたった場合は
水分と栄養素を一緒に摂取できる缶詰フードを利用するのも良いでしょう。
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ドライフードとウェットフードの違いとは?
ドライフードとウェットフードの1番の違いは水分含有量です。
ドライフードなら10%以下、ウェットフードなら75%以上が目安です。
ドライフードは栄養価が高く長期保存が可能で、よく噛まないといけないので、猫のアゴを鍛え、歯石の除去をする事が出来るのが特徴といえます。
ウェットフードは肉や魚の素材の臭いや味が強く、猫にとって満足度が高いですが、開封後は冷凍保存が必要です。
ドライフードよりも猫の食いつきや満足度は高いのですが、歯石や口臭の原因になりやすい点は注意が必要です。
ドライフードとウェットフードはどちらが猫の健康に良いのかを考えると
栄養価が高く、顎の強化や歯石の除去などができるドライフードといえます。
しかしドライフードの場合は必ずそばにお水を置いて、水分補給ができるようにすることが必要です。
猫は泌尿器系の病気にかかりやすいのですが、その原因には水分不足が関係している為です。
水分量が多いウェットフードはグラム単位のカロリー量が少ないので、満腹感を得やすくダイエットに向いています。
その為、肥満気味の猫や尿路結石や腎臓病の猫にはウェットフードを与えることで水分摂取量が増え、症状が改善することがあります。
ちなみに、猫はグルメというわけではないですが、毎日同じフードでは飽きてしまうことがあります。
基本的にはドライフードで良いのですが、たまにウェットフードを上に乗せてあげるなど工夫をするとフードに飽きるのを予防する事が出来ますよ。
猫の餌の時間は決めるべき?
A:NO! きちんとした時間に餌を与えてください。
1番良くないのは、いつでもエサを食べられるようにしておくことです。
これでは過剰に食べ過ぎてしまいますし、置きっぱなしのエサの衛生状態も良くありません。
また気に入らないエサの場合、「食べなくなる」という癖がついてしまいます。
ですから、「食べ過ぎによる肥満」や「我がままによりフードを食べなくなる」という事を防ぐためにも、時間を決めてエサをあげるようにしましょう。
きっちり区切ることはありませんが、「1日2回なら朝・晩」「1日3回なら朝・晩とその間の時間」と、大まかな時間を決めましょう。
そして、だらだらと食べ続けないために、餌を置いてから30分後に片づけてしまうのがベストです。
エサの時間が習慣化すれば、猫も無暗にエサをねだることがなくなりますし、決まった時間に食べることは健康にも繋がりますよ。
猫に与えてはいけない食べ物はあるの?
猫には与えてはいけない食べ物があります。
うっかり与えてしまわないように、注意してください。
危険度高
(ショック状態に陥る場合もあり、死んでしまうもの)
- 葱類
- チョコレート、ココアなどのカカオ類
- 人間用の医薬品、サプリメント、栄養補助食品
- ブドウ
- アボカド
- マカダミアナッツ
- キシリトール
危険度中
(体に障害を与えてしまう危険性のある物)
- ニンニク
- 貝類
- 烏賊
- 生の豚肉
- ニワトリや鯛の骨
- アルコールやカフェイン
- キノコ
- 生イーストのパン
自分でエサを作る際の注意点
最近では猫の餌を自分で作って与えている方もいると思うのですが、「生肉」や「青魚」を取り扱う時は注意してあげてください。
生肉は肝臓が病原菌に感染する恐れと、肥満リスクがあります。
スーパーで売っている、生肉もうっかりと与えてしまわないように注意してください。
青魚は腎臓にダメージが蓄積されてしまいます。
腎臓の機能が低下すると、病気にかかるリスクが高くなるので注意をしてください。
ペットフードは基本必要な栄養素がすべて含まれているので、
人が食べている物を与える必要はないと思います。
市販のキャットフードにも要注意
飼い猫に市販のキャットフードを与えている人は多いと思いますが
市販のフードは、人間に例えると「ジャンクフード」を与えているようなものです。
栄養バランスが偏っているだけでなく、添加物や防腐剤もたくさん含まれています。
その結果、目ヤニや便秘の症状が現れたり、症状が進行すると尿路結石や腎臓病という「命」にかかわる病気に発展してしまいます。
市販のキャットフードのリスクや、正しいキャットフードの選び方をこちらで纏めています。
>>なぜ獣医師が市販のキャットフードを推奨しないのか?フードの正しい選び方とは?
愛猫の健康を考えるならカナガンキャットフードはお勧め
カナガンキャットフードは下記に点からお勧めの、キャットフードです。
・肉食系である猫に必要な栄養素をバランス良く配合している
・厳選された、安全・安心な原材料を使用しており獣医師も推奨している
・量を調整する事で、各年齢に合わせて与える事ができる
カナガンは人間でも食べれる原材料を使用したキャットフードであり、市販のキャットフードから切り替えるならまずは試して頂きたいフードです。
まとめ
猫は基本的に一度にたくさん食べるのが苦手な動物です。
1回の食事量は少なく、小腹を満たして数回に分けて食べるのを好みます。
飼い猫のエサの量や回数は、一生を通してずっと同じではありません。
年齢、体重、状態によって量を調整したり、小分けにした方が良い場合があります。
飼い主は猫の状態を観察しながら、エサの量や回数を変えていく必要があります。
飼い猫の健康は、飼い主しか守ってあげることができません。
猫に適したエサを与えられるようにしていきたいものですね。


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