犬のライム病ってどんな病気なの?人にもうつるもの?
みなさんは「ライム病」という病気の名前を聞いたことがありますか?
歌手のアヴリル・ラヴィーンが感染していたということで、
ニュースなどで見聞きした人も多いかもしれませんね(^_^.)
実はこのライム病、人間にも犬にも感染する怖い病気なんです(;O;)
ここではそんなライム病について詳しくみていきたいと思います!
では、早速犬のライム病の症状からみていきましょう。
犬のライム病の主な症状とは?
Original update by : Oskar Vikman
普段はほとんど耳にすることがない、「ライム病」という病気の症状は主にどのようなものがあるのでしょうか?
多くの場合は“不顕性感染”といって、感染したとしても症状が現れません(*_*)
なので症状が出ることはごくまれですが、一般的な急性症状には
- 発熱
- 食欲不振
- 跛行
- 起立不能
などがあります。
特に跛行はよくみられる症状なのですが、これは多発性関節炎によるもので、関節が腫れたり痛みを伴うことから足を引きずってしまうようです。
では、そもそもライム病にかかる原因は何なのでしょうか?
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ライム病にかかる原因は?
ライム病は“ボレリア”というらせん状の形をした細菌が原因で、この細菌はマダニによって媒介されます。つまり、ボレリアを保菌しているマダニが犬を吸血する時に感染してしまうということです(-“-)
この細菌を媒介するマダニは山や林など、草木の多いところに生息しています。実際、このボレリア菌は北海道や長野県をはじめとする日本全国でも確認されています。このような場所や野山によく散歩などに行かれる場合は、注意が必要です。
次はみなさんが最も気になっている、人間が感染してしまった場合についてお話しいたしましょう。
ライム病は人にも感染する可能性がある
Original update by :Aubrey Arcangel
このライム病は「人獣共通感染症(ズーノーシス)」といって、
動物にも人間にも感染する病気の一つです。
ここで一つ覚えておいてほしいのは、
ライム病は犬から人に、人から犬に直接感染する病気ではない
ということです。
あくまでも、病気の原因となる細菌を媒介するのはマダニです。ただし、一緒に生活している場合、ダニもそれぞれの生活環境の圏内にいる可能性がたかく、人間も犬も同時に感染している可能性はじゅうぶんにあります。
どちらかが感染している場合には症状がでていなくても病院で検査をした方が良いでしょう。
では、犬も人間も症状は一緒なのでしょうか?
まず人間の場合、ボレリアを保菌したマダニに48時間以上吸血されてしまうとライム病に感染してしまいます。
マダニに吸血されてから数日~数週間後に、遊走性紅班(マダニに刺された部分に赤い斑点ができ、遠心性に徐々に広がっていく)という特徴的な症状がみられます。
その後皮膚症状、神経症状、関節炎などがみられるようになり、慢性期になると慢性萎縮性肢端皮膚炎や慢性関節炎などがみられるようになります。
ライム病の対策など
ライム病マダニが媒介する病気なので、マダニの感染を予防する必要があります。
マダニは草むらなどに多く潜んでいるため、散歩中や外出中は草むらなどに愛犬が入ってしまわないよう注意しましょう(^_^.)
もし草むらなどに入ってしまったら、マダニが寄生していないか全身をチェックしましょうね☆
ここで一つ注意しなければならないのが、「マダニを見つけても手で取らない」ということです。
マダニを手で取ってしまうと、皮膚に口の一部が残ってしまい、化膿してしまうことがあるからです。
もしマダニの寄生を確認したら、すぐにそのまま動物病院を受診してください。
また、それに加えダニ駆除剤を使用して定期的にマダニの駆除を行いましょう。マダニは冬にも潜んでいるため、1年を通して駆除を行います。
市販の予防薬では効果がやや薄いため、動物病院で処方してもらえる“動物医薬品”を使用することをお勧めします(^^)
まとめ
いかがでしたか?
意外なことにライム病は非常に身近な病気です。
しかし、ある程度予防が可能な病気です。
マダニ予防は犬バベシア病など、他のマダニ媒介の病気を防ぐこともできます。
愛犬のためにも自分のためにも、
1年を通してしっかりとマダニ予防をしましょうね(^^)/


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