犬の膿皮症とはどのような病気なのでしょうか?
愛犬のシャンプーをしたらおなかにニキビのようなポツポツが・・・
犬にもニキビってできるの???
これってなんだろう?
・・・なんて経験ありませんか?
実は犬の皮膚病はかなり多くのワンちゃんが経験するとってもメジャーな病気です。
その中でも今回は「膿皮症」という皮膚病にスポットをあてていきたいと思います(^^)
それではさっそく膿皮症の原因と対策から見ていきましょう☆
犬の膿皮症の原因と対策について
Original update by : Jason Corey
犬の皮膚病の中に、「膿皮症」と呼ばれる病気があります。
膿皮症は主に「ブドウ球菌」と呼ばれる細菌によっておこる皮膚病です(*_*)
ブドウ球菌は健康な犬の皮膚にも存在する“常在菌”なのですが、夏場で湿度が高かったり、皮膚のバリア機能が低下していたりするとここぞとばかりに繁殖し、あらゆる症状を引き起こします(;O;)
膿皮症にならないようにするために、
- シャンプーやブラッシングを行って皮膚を清潔に保つ
- シャンプー後は完全に乾かす
- よく使う布団やベッドなど、生活環境を清潔に保つ
などを心がけましょう(^^)
では、膿皮症の症状はどのようなものなのでしょうか?
犬の膿皮症の症状と他の皮膚病との見分け方
まず犬の膿皮症は病変の深さによって
- 表面性膿皮症
- 表在性膿皮症
- 深在性膿皮症
の3つに分けることができます。
表面性膿皮症は皮膚の表面に細菌が繁殖して皮膚に炎症を引き起こし、急性湿性皮膚炎ともよばれています。
表在性膿皮症は毛包や表皮など、比較的皮膚の浅い部位に細菌が繁殖して起こります。
最初は毛包に赤いポツポツができ、しだいにニキビのような膿疱になります。
さらに進行するとこの膿疱が破れてかさぶたができます。
そしてこの状態が悪化すると「表皮小環」と呼ばれる病変ができます。
表皮小環は円形でその淵は赤く、淵上にはフケやかさぶたがくっついていています。
円の真中はきれいな皮膚か色素沈着で黒っぽくなっていることがほとんどです。
深在性膿皮症は真皮と呼ばれる皮膚の深い部分で細菌が繁殖します。
他の膿皮症と比べて症状は重く、ひどい痒みや全身状態の悪化などもみられます。
その他の特徴を挙げると、膿皮症は体のどの部分にも病変が見られますが、その中でも特に顔や脇の下、お腹、足の付け根、足の指の間などによく見られます。
特に足の指の間は痒みから舐めてしまうことが多く、脱毛や発赤が目立つことがあります。
また、湿度の高い夏場に発症しやすいのも特徴の一つです。
ただし、皮膚病の怖い点は、いくつかの原因が重なり合って皮膚に異常が出ている可能性があるというところです。
見た目は膿皮症っぽいんだけどなぁ・・・と思っていたらカビの感染が同時に起こっていたり、内分泌疾患やアレルギーが関係していることもあります。
皮膚病は素人判断がなかなか難しいので、皮膚に異常が見られたらなるべく早めに動物病院で検査を受けてくださいね(^^)
では、膿皮症になってしまったらどのように治療をするのでしょうか?
膿皮症の治療法やシャンプー時の注意について
Original update by : Something Ferdinand
膿皮症の原因は細菌なので、投薬による治療が必要です。
抗生物質を服用することになるのですが、短くても2週間は服用し続ける必要があります。
見た目では治ったと思っていても服用をやめると再発してしまうことがあるので、必ず獣医師の指示通りに服用を続けましょう。
また、ブドウ球菌に効果のあるシャンプー剤によるシャンプーや消毒剤による消毒を行うこともあります。
皮膚を清潔に保つ、という意味ではどのシャンプー剤でも良いかと思いますが、抗菌作用のあるシャンプー剤を使うとより早く治すことができます。
また、シャンプーを行った後は必ず毛の根元まで完全に乾かしてください。
半乾きの状態だとかえって細菌が繁殖してしまうので気を付けましょう(^_^.)
まとめ
いかがでしたか?
膿皮症は犬にとってはとてもメジャーな病気です。
しかしながら再発を繰り返したり治療が長引いたりと非常に厄介な病気でもあります(;O;)
皮膚病で特に大事なことは予防と早期発見・早期治療です!
日ごろからシャンプーとブラッシングを行い、皮膚を痒がる、赤いポツポツがあるなどの症状が現れたらすぐに動物病院を受診するようにしましょう(^^)/


コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。